XBP譜面ファイル(CBSファイル)に使用できるコマンドについて、個別に説明しています。
コマンドのあとにカンマで区切って、数値や文字列を指定します。
-,(例)レベル値を45にする場合
-, コマンド: #,level,
-, 指定: 45
#,level,45
コマンドには、「#,」で始まるコマンド(#コマンド)と、「@,」で始まるコマンド(@コマンド)の二種類があります。
#コマンドは、譜面ノーツを書き始める前(ヘッダー部)に指定するコマンドです。
@コマンドは、ヘッダー部のほか、ノーツ指定の途中(譜面部)にも指定できるコマンドです。複数回使用できるコマンドもあります。
ヘッダー部と譜面部で用法が異なる場合は、それぞれの用法を記載しています。
※bpm、bgimageは、#コマンドと@コマンドの両方に用意されていますが、それぞれ意味・用法が異なるコマンドですのでご注意ください。
必ず、ファイルの1行目に記入してください。
※コメント行を除き、2行目以降に記入した場合、正しく読み込むことができません。
[譜面ファイルバージョン](整数値)
譜面ファイルの仕様バージョンを指定します。
XBP ver1.00以降向けに作成する場合は、「2」を指定してください。
-,(例)XBP ver1.00向けの譜面ファイル
#,format,2
[楽曲名](文字列)
楽曲名を記入します。選曲画面やプレー画面、リザルト画面など各所に反映されます。
同じフォルダへ保存している譜面でも、それぞれ別の曲名を指定できます。
[ソート用カナ](文字列)
選曲画面の楽曲ソートに使用するための文字列を入力します。
全角カタカナで入力してください。
どちらも、スペースやカンマを含む場合は「”」(半角ダブルクォーテーション)で囲ってください。
-,(例)曲名「Steps」、読み方「ステップス」
#,title,Steps,ステップス
-,(例)曲名「X Beats Player」、読み方「エクスビーツプレイヤー」
#,title,"X Beats Player",エクスビーツプレイヤー
-,(例)難読漢字??
#,title,旋律,メロディー
[アーティスト名](文字列)
楽曲のコンポーザーや歌唱者など、アーティスト名を記入します。選曲画面やプレー画面、リザルト画面など各所に反映されます。
同じフォルダに保存している譜面でも、それぞれ別のアーティスト名を指定できます。
[ソート用カナ](文字列)
選曲画面の楽曲ソートに使用するための文字列を入力します。
全角カタカナで入力してください。
どちらも、スペースやカンマを含む場合は「”」(半角ダブルクォーテーション)で囲ってください。
-,(例)アーティスト名「田中太郎」、読み方「タナカタロウ」
#,artist,田中太郎,タナカタロウ
-,(例)アーティスト名「X Beats Lab.」、読み方「エクスビーツラボ」
#,artist,"X Beats Lab.",エクスビーツラボ
[選曲用BPM](文字列)
選曲画面に表示されるBPMを記入します。小数点以下1桁まで記入するときれいです。
文字列扱いのため、多様な表示が可能です。
スペースやカンマを含む場合は「”」(半角ダブルクォーテーション)で囲ってください。
別途、@,bpmコマンドを使用し、譜面再生用BPMを指定する必要があります。
-,(例)普通のBPM表記
#,bpm,128.0
-,(例)ソフランする(BPM変化がある)楽曲
#,bpm,"100.0 ~ 200.0"
-,(例)怪しい雰囲気を醸し出す表記
#,bpm,150.0?
[ファイル名](文字列)
楽曲の音声ファイルを指定します。
フルパスではなく、譜面ファイルと譜面ファイルを同じフォルダに置き、ファイル名だけを記入します。
ファイル名にスペースやカンマを含む場合は、「”」(半角ダブルクォーテーション)で囲ってください。
ファイル形式は、wav, ogg, mp3を使用できます。
[音量](小数値)
楽曲の音量を補正します。
0.0(0%)~1.0(100%)の間で記入してください。
記入しない場合のデフォルト値:1.0
(分かる人向け)プリセット楽曲の音量は、ラウドネス値「-14 LUFS」を目安に調整しています。
-,(例)音量そのまま
#,music,mymusic.mp3,1.0
-,(例)音量ちょい下げ
#,music,mymusic2.mp3,0.8
-,(例)ファイル名にスペースが入る場合
#,music,"my music 3.mp3",1.0
[プレビュー開始位置](整数値:ミリ秒)
選曲画面で再生される楽曲プレビューの再生開始位置をミリ秒で指定します。
記入しない場合のデフォルト値:40000(40秒の位置)
計算例:( 60000 / BPM ) * 拍子の分子 * ( 開始小節数 - 1 ) + offset値
[再生時間](整数値:ミリ秒)
プレビューの再生時間をミリ秒で指定します。
記入しない場合のデフォルト値:20000(20秒間)
計算例:( 60000 / BPM ) * 表紙 * 再生小節数
-,(例)40秒の位置から20秒間をループする(デフォルト値)
#,preview,40000,20000
-,(例)4拍子でBPM128でoffse=300の曲を、17小節目から8小節分ループ
-, 開始位置計算:( 60000 / 128 ) * 4 * ( 17 - 1 ) + 300 = 30300
-, 再生時間計算:( 60000 / 128 ) * 4 * 8 = 15000
#,preview,30300,15000
[楽曲と譜面のタイミング補正](整数値:ミリ秒)
タイミング補正時間をミリ秒で指定します。
曲に対して、譜面が早い場合は”+”(プラス、正)方向に、譜面が遅い場合は”-”(マイナス、負)方向に補正してください。
[楽曲再生待機時間](整数値:ミリ秒)
プレー画面が表示されてから、楽曲再生が開始されるまでの待機時間を指定します。
記入しない場合のデフォルト値:1.0
-,(例)1秒待機後、曲に対して譜面を450ミリ秒遅れて再生する。
#,offset,450,1000
-,(例)2秒待機後、曲に対して譜面を320ミリ秒早く再生する
#,offset,-320,2000
[画像ファイル名](文字列)
楽曲のジャケットとなる画像ファイル名を指定します。
正方形の画像を用意することを推奨します。(正方形に補正して表示します)
ファイル名にスペースやカンマを含む場合は、「”」(半角ダブルクォーテーション)で囲ってください。
ファイル形式は、jpg, png, gif(アニメーションGIF不可)を使用できます。
-,(例)
#,coverimage,myimage.png
-,(例)ファイル名にスペースを含む場合
#,coverimage,"my image 2.png"
[譜面製作者名](文字列)
譜面の制作者名を記入します。
スペースやカンマを含む場合は、「”」(半角ダブルクォーテーション)で囲ってください。
「#,editor,」「#,chart」はどちらも同じです。どちらか一方を記入してください。
-,(例)
#,editor,譜面制作マン
-,(例)上記と同じ意味です。
#,chart,譜面制作マン
-,(例)ファイル名にスペースが入る場合
#,editor,"X Beats Lab. staff"
[ジャケット画像制作者名](文字列)
ジャケット画像の制作者名を記入します。
スペースやカンマを含む場合は、「”」(半角ダブルクォーテーション)で囲ってください。
-,(例)
#,artwork,お絵描きマン
-,(例)ファイル名にスペースが入る場合
#,artwork,"X Beats Lab. staff"
[譜面難易度種別](整数値)
楽曲の難易度種別(STANDARD、MASTER等)を指定します。
下記の表に従って指定してください。
設定値 | 難易度種別 |
0 | EASY |
1 | STANDARD |
2 | HARD |
3 | MASTER |
4 | UNLIMITED |
-,(例)STANDARD譜面
#,difficulty,1
-,(例)MASTER譜面
#,difficulty,3
[譜面レベル値](整数値)
楽曲の譜面レベル値を指定します。
1-99の範囲で指定してください。
-,(例)レベル10
#,level,10
-,(例)レベル64
#,level,64
[初期設定ハイスピード](小数値)
プレー画面において譜面が流れる速度(Hi-Speed)の初期値を指定します。
「-2.0」から「+10.0」の間の数値を、0.5刻みで指定できます。
プレイアブルモードでは、未プレイ時のみ初期値となります。
ビューアーモードでは、常に初期値になります。
なお、あくまで初期設定地ですので、プレー前に変更可能です。
-,(例)初期Hi-Speedを「+3.0」に指定する
#,hispeed,3.0
-,(例)初期Hi-Speedを「-1.5」に指定する
#,hispeed,-1.5
[背景動画ファイル名](文字列)
プレー画面の背景で再生する動画ファイル名を指定します。(bgimageと同時に指定した場合はbgmovieが優先されます)
ファイル名にスペースやカンマを含む場合は、「”」(半角ダブルクォーテーション)で囲ってください。
ファイル形式は、aviを使用できます。(動画に含まれる音声はミュートします)
[動画と譜面のタイミング補正](整数値:ミリ秒)
タイミング補正時間をミリ秒で指定します。
曲に対して、動画が早い場合は”+”(プラス、正)方向に、動画が遅い場合は”-”(マイナス、負)方向に補正してください。
-,(例)背景動画を指定
#,bgmovie,mymovie1.avi,350
-,(例)ファイル名にスペースが入る場合
#,bgmovie,"my movie 2.avi",350
[背景画像ファイル名](文字列)
プレー画面の背景に、曲の冒頭から表示する画像ファイル名を指定します。(bgmovieと同時に指定した場合はbgmovieが優先されます)
ファイル名にスペースやカンマを含む場合は、「”」(半角ダブルクォーテーション)で囲ってください。
@,bgimage コマンドとは、意味合いが異なります。(#コマンドは楽曲冒頭から、@コマンドは指定小節から適用されます)
-,(例)背景画像を指定する
#,bgimage,myimage1.jpg
-,(例)ファイル名にスペースが入る場合
#,bgimage,"my image 2.png"
【ヘッダー部】譜面開始時のBPMを指定します。
ノーツ配置前に、#,bpmコマンドとは別途、必ず指定してください。
【譜面部】譜面の途中に記述すると、記入した小節の冒頭からBPMが変化します。
[譜面BPM値](小数値)
楽曲プレー画面で譜面が流れるBPM値を指定します。
1以上の値を指定してください。
[拍(分子)],[拍(分母)](整数値)
楽曲の拍を指定します。4/4拍子とか、3/4拍子とか、7/8拍子とかです。
分母は2^nのみ設定可能です。
記入しない場合のデフォルト値:4/4拍子
-,(例)BPM 128.0、4/4拍子
@,bpm,128.0,4,4
-,(例)BPM 180.0、3/4拍子
@,bpm,180.0,3,4
-,(例)BPM 150.0、4/4拍子で
-, 小節の3拍目から、BPM 75.0, 4/4拍子に切り替える場合
-, ⇒ BPMの変更点で小節を切り替える為、2拍だけの小節=2/4拍子の小節を作る
=,(小節線)
@,bpm,150.0,2,4
-,(ノーツ配置を記入)
=,(小節線)
@,bpm,75.0,4,4
-,(ノーツ配置を記入)
【ヘッダー部】ノーツ配置前に記述すると、譜面の冒頭(最初のノーツ)から適用されます。
【譜面部】譜面の途中に記述すると、記入した次の行から適用されます。
[X軸分割数],[Y軸分割数](整数値)
譜面配置の画面分割数を指定します。X軸は横方向の分割数、Y軸は縦方向の分割数で、マス目が正方形になるように分割します。
いわゆる本家では、簡単な譜面は 5×3や6×4、それ以上の譜面は7×5で制作されることが多かったようです。
記入しない場合のデフォルト値:7,5(横7分割、縦5分割)
-,(例)横7分割×縦5分割
@,resolution,7,5
-,(例)横6分割×縦4分割
@,resolution,6,4
【ヘッダー部】冒頭から指定したい場合は、#,bgimageコマンドを使用してください。
【譜面部】譜面の途中に記述すると、記入した小節の冒頭から適用されます。また、指定できる回数は99回までです。
[背景画像ファイル名](文字列)
プレー画面の背景に表示する画像ファイル名を指定します。(bgmovieと同時に指定した場合はbgmovieが優先されます)
ファイル名にスペースやカンマを含む場合は、「”」(半角ダブルクォーテーション)で囲ってください。
#,bgimage コマンドとは、意味合いが異なります。(#コマンドは楽曲冒頭から、@コマンドは指定小節から適用されます)
-,(例)背景画像の指定(指定小節から)
@,bgimage,myimage.jpg
-,(例)ファイル名にスペースが入る場合
@,bgimage,"my image 2.png"
譜面の最後に記述することで、譜面の終了位置を指定します。
記入された小節の冒頭が終了位置となるため、小節線(=,)と組み合わせて使用してください。
-,(例)譜面の終了
=,
@,end